倒れた祐子
航太「祐子、祐子!」
マキ「祐子さん、しっかりして。」
病室 マキと祐子
マキ「よかったわ、発見が早かったから。
光男から聞いたわ、あんなひどいことをしていたなんて
祐子さんとゆりあさんに出来ることはしようと思う。
あなたに感謝してるの。あんなかわいい孫に合わせてもらえて。」
祐子、涙を流す
廊下 医師と看護婦
医師「手術が必要です。ご家族の方にお知らせください」
拓真「ゆりあに知らせよう」
バー ママとゆりあ
ママ「傷はもういいの?」
ゆりあ「来週、アメリカに行きます」
拓真が来る
拓真「ゆりあ、祐子さんが倒れた、病院へ行こう」
ゆりあ「私には親はいない、父親も母親も必要ないの。
分かったら帰って。」
鮎川家 マキと光男と加奈子
マキ「祐子さんが病院に運ばれたの、手術にはお金が必要なの、
祐子さんには出来る限りのことをしたいの。いいわね?」
光男・加奈子「はい」
ゆりあの部屋、春樹が来る
久美子「春樹さんがゆりあに会いたいって」
春樹「お父さんのこともお母さんのことも聞いたよ。
今度は母親が出てきたから会いに行けって言われてもすぐには受け入れられないのは分かる。
でも、行かないと君はいつかきっと後悔する。自分の為に会いに行った方がいい。
病院でもいいから、夏木さんの思いのたけを思い切りぶつけたらいい、行こう」
ゆりあ「ごめんなさい、私行けないわ。」
病室 拓真と祐子
拓真「ゆりあに知らせてきました。すぐには来る気になれなかったみたいです。
でも、ゆりあは優しいから来てくれると思う」
祐子「産み落としただけで、育ててないのだから。
ゆりあはあなたに出会って、短い間でも幸せだったと思うわ。」
拓真「僕はゆりあが母を殺した男の娘だと聞いて、ゆりあの手を離したんです。」
祐子「私はもう長くありません、ゆりあが心から愛しているあなたになら、
ゆりあを託せます。」
拓真「僕にはそんなことは出来ない」
祐子「ゆりあが心から愛しているのはあなたよ。」
拓真「それは違う。あなただけが凍ったゆりあの心を救えるんです。」
祐子「こんな体で会っても、迷惑をかけるだけ。」
ゆりあと久美子のアパート
久美子「春樹さんの言うとおり、ゆりあの為にお母さんに会いに行ったら?」
ゆりあ、一人でぼんやりしている、ふとペンダントを見る
ペンダントに傷が入っている
病院にかけつけた、ゆりあ
ベッドにいるはずの祐子さんがいない
ゆりあ「拓真さん、お母さんは?」
拓真「目を離したスキに」
ゆりあ「私に会いたくないから?」
ゆりあ「私を避けて、どこかへ行ってしまったんだわ」
拓真「俺が探す」
ゆりあ「私に会いたくないのよ。会いたくないんだわ」
航太の部屋 航太と拓真
航太が拓真に新聞を渡す。新聞に鮎川家のスクープ記事が載っている
拓真「俺には関係ない。それより祐子さんが病院から抜け出した。
俺はゆりあを傷つけてしまったんだ。ゆりあと祐子さんを会わせたい。」
航太「拓真、そこまでゆりあのことを‥」
拓真「祐子さんの居場所に心当たりはないのか?」
鮎川コンツェルン社長室 光男、会社でスクープの対応をしている
光男「ご迷惑おかけしないようにします、はい!」
ゆりあと久美子のアパート
ゆりあ「久美子、悪いけど航空便で送ってくれる?」
久美子「ゆりあ、いいの?」
ゆりあ「わたしは誰にも愛されなくても一人で生きていく」
拓真「祐子さん、一人でどこに行ってしまったんだ。」
養護施設の前にいる祐子
ゆりあを置いて去る時のことを回想している
祐子「ゆりあ、あなたの幸せを天国から見守っているから」
ゆりあ「いらないわ。私はお母さんなんていらない」
【続く】











