伝説の名場面「財布ステーキ」

2007年12月12日水曜日

愛の迷宮 第51回 罪人の子

ゆりあ 航太から渡された「祐子の住所のメモ」を見つめる

ゆりあ「関係ないわ。私は一人で生きていく。」

加奈子、恵理香

加奈子「拓真はあきらめなさい。結婚しても辛いだけよ。」

恵理香「私はあきらめない」

マキと拓真

マキ「拓真、鮎川家を出るってどういうこと?」

拓真「俺は沢木航太の息子、ゆりあは父さんの子なんだ。」

マキ「どういうこと?」

二人、リビングのソファに座りなおす

拓真「父さんは母さんを取られた腹いせに祐子さんを襲った。」

マキ「じゃあ、祐子さんがこの家を出る時にお腹にいた子は‥」

拓真「ゆりあだったんだ。もうこの家にはいられない。さよなら、おばあちゃん。」

ゆりあの部屋、恵理香がくる

恵理香「どこかへ行くの?」

ゆりあ「アメエリカに留学しようと思ってます。」

恵理香「あなた、拓真を取り戻すために父親の話をしたんでしょ?」

ゆりあ「彼は鮎川家の長男よ。鮎川コンチェルンを継いで、あなたと幸せになるのが

私の願いです。」

久美子が帰ってくる

久美子「拓真さんがあなたを選んだのはゆりあを忘れるためよ。

そんなことも分からないの?」

恵理香「後から割り込んできたのは、この人の方よ。

拓真は誰にも渡さないわ。」

部屋を出て行く

会社の社長室 拓真と光男

拓真「もっと早くに真実を知りたかった。そのことであなたを恨んでいます。」

光男「みんな、お前が鮎川コンチェルンを継ぐことを望んでいる。」

拓真「ゆりあを愛しぬくことを放棄した。その結果ゆりあをもっと苦しめた。

その俺があの男の息子だったなんて。今までと同じように暮らせない。」

鮎川家 仏壇の前に座っていたマキが倒れる、文香の遺影のガラスが割れている

加奈子「お母様。どうなさったんですか?お母様。」

光男、知らせを受けて帰ってくる

光男「母さんは?」

加奈子「お医者さまは、精神的なものが重なったんだろうって」

マキ「拓真が言っていたことは本当なの?ゆりあさんがあなたの娘だなんて。

祐子さんには申し訳ないけど、あなたに一人でも実の娘がいて良かった。

この家に来てもらいましょう。

拓真には悪いけど、恵理香と一緒にいるわけにはいかないから

出て行ってもらって良かった。」

加奈子「恵理香には鮎川家を継がせないおつもりなんですか?」

マキ「恵理香は鮎川家を継ぐには、ふさわしいとは思わない。」

加奈子「でも、ゆりあさんは養護施設で育ったから家族と暮らすということが

分からないのでは」

マキ「ゆりあさんは養護施設で育ったからこそ、大切にしてくれると思う。

家族も先祖も」

加奈子「私がお嫌いだから、恵理香もお嫌いなんですわ」

マキ「祐子さんは明るくて良い人。つぐなわなくてはいけないし。

私を25年間だましつづけていたこと、忘れたわけじゃないのよ。」

(加奈子の本質は変わってない。

我が子には自分で生きていけるようになってほしいと願わないのかなぁ)

光男と加奈子 二人の部屋

加奈子「どうせ恵理香は、この家の跡継ぎにはなれない。よく分かった。

やっぱり私は負けたのね。」

光男、加奈子を抱きしめる

光男「お前は私の妻だ。誰にも負けていない。」

加奈子「あなたの子どもが欲しかった。愛する人の子ども。」

(ゾォーーーーーーーー。まだ、子どもを思うままに操るつもりなんだ。

こんな人の子どもで、よく春樹がひねくれなかったね。恵理香はヒネヒネだけど。)

久美子とゆりあ、二人のアパート

久美子「私、恵理香さんに言いすぎたかな。」

ゆりあ「恵理香さんは誰よりも拓真さんを愛してるの。」

航太の部屋に恵理香が来る

航太「あなたは?」

恵理香「鮎川恵理香です。

拓真、これからはあなたの罪を背負うって、出て行くっていうの。

あなたさえいなければ、あなたさえ拓真のお母さんを愛したりしなければ。」

航太「拓真には何の責任もない。」

恵理香、包丁を握り、航太に向ける

恵理香「あなたさえいなければ、拓真と結婚出来たのよ。

私と死んで。」

航太「落ち着け、俺は命がおしいわけじゃない。

あなたを殺人者にしたくない。」

恵理香「私、拓真と同じになりたいの。私も殺人者になりたい。」

航太「そこまで拓真のことを‥分かった。だったら刺したらいい。」

航太に向っていく恵理香

ゆりあ「だめ!」

ゆりあが出て航太をかばう

恵理香はゆりあを刺してしまった。

航太「ゆりあ!ゆりあー!」

【続く】

ゆりあを傷つけたとあっては、マキは恵理香を許さないだろうねぇ。

でも、許さない許さないって追い出してたら、

誰もいなくなるよ。

家は人があってのものだよ。